【雑学】無線LANとWi-Fiは別物!?ちょっとマニアックな無線のお話
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インターネットやスマートフォン・タブレットは、広く普及しました。
日本の若い人なら「触ったことない」という人は皆無と言えるレベルではないでしょうか。
こういったスマホなどの普及により、Wi-Fi(ワイファイ)や無線LAN、モバイルWi-Fiなどの単語を耳にしたこともあるでしょう。
では、それぞれ何なのか、どんな違いがあるのでしょうか?
無線LANとWi-Fiは、じつは別物!
無線LAN(WirelessLocalAreaNetwork)とは、ケーブルを接続しないで無線(ワイヤレス)でデータ通信を行うネットワークシステムのことです。
無線LANとWi-Fiは、ほとんど同義として使われていますが、厳密には少し違います。
無線LAN | 無線でデータ通信を行うローカルネットワークのこと |
---|---|
Wi-Fi | 無線LAN機器同士の接続認証のこと |
無線LANは、家の中などの限定された中(ローカルエリア)内で、無線(ワイヤレス)を使って繋いでいるネットワークのことです。
片やWi-Fiは、無線LAN機器同士の相互接続の認証規格を指します。
簡単に要約すると、「Wi-Fiの認証規格を取っている機器同士は、接続できますよ」ということです。
じつは、無線LAN機器が商品化された当初は、各メーカーがそれぞれの規格を採用していたため、メーカーが違う機器同士が無線LANで接続できない問題があったのです。

Wi-Fiマークがついている
この問題を解決するために、Wi-Fi Allianceという団体がWi-Fiの認証規格を作りました。
Wi-Fi認証規格を持っている機器同士なら、メーカーが違っても相互接続ができるようになったのです。
現在では、Wi-Fi認証規格ではない機器は皆無と言えます。
無線LANルーターや無線LAN子機はもちろん、ノートPCやPS VitaやNintendo 3DSなどのゲーム機もWi-Fi認証された無線LAN機器を装備しているため、簡単に無線LAN接続(Wi-Fi接続)ができるのです。
●Wi-Fi関連のオススメ記事
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無線LANの電波は2種類
無線LANでは、2.4GHzと5GHzの2種類の電波を利用できます。
2.4GHz |
・古い機器で採用されている。 |
---|---|
5GHz |
・新しい機器で採用されている。 |
無線LANの周波数の違いを知っていると、今使っているインターネット回線をもっと快適な速度で利用できるかもしれません。
無線LANの規格で速度が変わる!
無線LANの周波数は、接続する規格によって異なります。
規格は全部で5種類あり、新しい規格ほど最大速度が出やすくなります。
規格 |
|||
---|---|---|---|
IEEE802.11ac | 292.5Mbps~6.93Gbps | 5GHz | 最新の規格 |
IEEE 802.11n | 65Mbps~600Mbps | 2.4GHz/5GHz | acに次いで速い |
IEEE 802.11g | 54Mbps | 5GHz | 10年以上前の古い規格 |
IEEE 802.11a | 54Mbps | 2.4GHz | 10年以上前の古い規格 |
IEEE 802.11b | 11Mbps | 2.4GHz | 15年以上前の古い規格 |
現在は、IEEE802.11auが最新の規格です。
速度が、理論値で6.93Gbpsまで出るため、NURO光のような2Gbpsの超高速回線を活用するなら、ac規格に対応した無線LAN環境は不可欠と言えるでしょう。
また、古い無線LANルーターを使い続けている場合、対応している規格が古いため、ちゃんと回線速度が出ないことがあります。
例えば、1Gbpsの光回線に契約していても、使用している無線LANルーターがIEEE 802.11a規格までしか対応していなければ、回線速度は遅くなってしまう可能性が高いでしょう。
別記事の「おすすめWi-Fiルーターの選び方」でもご紹介していますが、au規格に対応した無線LANルーターは5,000円前後で購入可能です。
回線の速度が出ない方は、無線LANルーターを見直してみるのが良いかもしれません。
無線LANルーターを選ぶ3つのポイント
無線LANルーターを選ぶ際には3つのポイントがあります。
以下の3つのポイントを外さなければ、満足できる性能の無線LANルーターを購入できるでしょう。
- ac規格に対応していること
- アンテナの数が多いこと
- メーカーはBUFFALOかNEC
無線LANルーターは、ac規格対応がオススメ
既にご説明したとおり、光回線を利用している場合、ac規格に対応している無線LANルーターを利用することをオススメします。
ac規格に対応した無線LANルーターなら、最近の最大1Gbps~2Gbps出る光回線の速度をフル活用できるからです。
ただし、ac規格未対応のPC、タブレット、スマホでは、ac規格の電波は拾えません。
他の規格の電波しか接続できないため、持っている機器がどのようなものかチェックすることも大切です。
無線LANルーターは、アンテナの数が多い方が良い
2つ目のポイントは、無線LANルーターのアンテナ数です。
目安としては3~4本入っていれば、高性能なルーターと言えるでしょう。
アンテナの数が多いとこんなメリットがあります。
・強い電波を飛ばせる
・複数の機器で同時に高速通信ができる
・アンテナの向きを変えれば、電波を飛ぶ方向を調整できる
最近は、インターネットに接続するものが増えました。
PCはもちろんのこと、タブレット、スマホ、ゲーム機、ソフトバンクのPepper(ロボット)など、本当に様々な機器をインターネットに接続します。
このように、複数の機器をインターネットに接続すると、速度がガクッと落ちてしまうので、アンテナの数が多い方が良いのです。
アンテナの数が多いと、同時に接続できる機器の数が増え、速度が落ちにくくなります。
無線LANルーターは、BUFFALOかNECが良い
3つ目のポイントはメーカーです。
無線LANルーターのメーカーは、色々ありますが、日本の家庭向け無線LANルーターの市場において7割のシェアを持っているのがBUFFALOとNECになります。
BUFFALOやNECが支持されているのは、無線LANルーター作りやソフトの出来が非常に良いこと、 誰でも簡単に接続できる機能を提供していることなどが挙げられます。
どちらの会社も、サポート体制がしっかりしているため、初心者の方でも安心して利用できるでしょう。
オススメの無線LANルーター
以下の3つのポイントをおさえた人気の無線LANルーターは、こんな製品があります。
- ac規格に対応していること
- アンテナの数が多いこと
- メーカーはBUFFALOかNEC
【人気】BUFFALO製の無線LANルーター、WHR-1166DHP3
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【老舗】NEC製の無線LANルーター、Aterm WG1200HP
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無線LANルーターは、高額なものほど高性能です。
しかし、一般家庭でインターネットに接続するだけなら、別に高性能なモデルを購入する必要はないため、リーズナブルな価格帯のモデルを購入するのが良いでしょう。
まとめ
ここまで、ちょっとだけマニアックな無線LANのお話をしました。
今は、無線LANに繋ぐことを「Wi-Fiに繋ぐ」と言うのが一般的なので、無線LANとWi-Fiの違いがわかっていてもあまり意味はないと言えます。
しかし、無線LANの周波数や規格の違いや、無線LANルーターを選ぶポイントは知っていて損はないため、インターネット回線を選んだりする際に少しでもお役に立てば幸いです。
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