【最大3倍?】WiMAX2+のスピードアップに最適な調理器具を比較・検証!
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WiMAX2+には、『鍋でスピードアップできる』という噂があります。
金属製の鍋やフライパンにWiMAX2+のルーターを近づけるとスピードアップする…という噂ですが、実際にそんなことができるのでしょうか?
このページでは、鍋やボウル、フライパン、ザル、炊飯器の釜などを使って、WiMAX2+を1番スピードアップできる調理器具を検証しました。
WiMAX2+は、調理器具(鍋やフライパン)でスピードアップする?!
WiMAX2+が鍋やフライパンでスピードアップするというネット上の噂があり、実際に検証しているサイトも多数存在していますが、一体なぜスピードアップできるのでしょうか?
鍋とかがWiMAX2+のアンテナ代わりになる…らしい
鍋やフライパンなどがWiMAX2+のスピードを上げられる理由は、『調理器具がアンテナ的な役割を果たすから』という説が有力です。

電波を強力にキャッチできるので速度が上がる。
光回線などとは違い、WiMAXは基地局から電波をキャッチしてインターネットに接続しますが、接続に使用するモバイルルーターのアンテナを鍋やフライパンなどによって強化してあげることでスピードアップを図れるのです。
では、本当に調理器具でWiMAX2+の速度は速くなるのでしょうか?
WiMAX2+のスピードアップに最適な調理器具を比較・検証!
噂が本当か確かめるべく、鍋やフライパン、ボウルなどの身近な調理器具を使ってWiMAX2+の速度がアップするのか検証しました。
また、『たまたま速かっただけ』という事態もあり得るので、1つの調理器具の検証につきタイミングをズラして3回ずつ計測を行っています。


WiMAX×GMO

なお、WiMAXのルーターはNEC製の『Speed Wi-Fi NEXT WX04』を使用、IEEE802.11acでiPhoneに接続し、回線速度測定アプリ『SPEED TEST』で速度を計測しています。
素のWiMAX(WX04) | |
---|---|
WiMAX+鍋 | |
WiMAX+ボウル | |
WiMAX+フライパン | |
WiMAX+ザル | |
WiMAX+炊飯器の釜 |
では、実際、どの調理器具がWiMAX2+のスピードをアップできるのでしょうか?

検証(1)素のWiMAX ⇒ 32.2Mbps

1回目 | 31.6Mbps | 15Mbps |
---|---|---|
2回目 | 32.2Mbps | 21.2Mbps |
3回目 | 30.9Mbps | 18.5Mbps |
まず、何もしてない素の状態でWiMAX2+の速度を計測します。
3回の計測結果(ダウンロード速度)は、1回目:31.6Mbps、2回目:32.2Mbps、3回目:30.9Mbpsで、素の状態でも30Mbpsオーバーの速度が出ていました。
ここから調理器具を使ってどれくらいのスピードアップが図れるのでしょうか?
検証(2)WiMAX+鍋 ⇒ 71.3Mbps

1回目 | 71.3Mbps | 21.7Mbps |
---|---|---|
2回目 | 55.6Mbps | 20.2Mbps |
3回目 | 62Mbps | 21.6Mbps |
最初の検証は、鍋(28cm)です。
少し深いタイプの両手鍋を使って、WiMAXがスピードアップするか検証しました。
3回の計測結果(ダウンロード速度)は、1回目:71.3Mbps、2回目:55.6Mbps、3回目:62Mbpsで、素の状態よりも確実にスピードアップできていることがわかります。
検証(3)WiMAX+ボウル ⇒ 84.7Mbps

1回目 | 79.3Mbps | 18.5Mbps |
---|---|---|
2回目 | 82.2Mbps | 21.4Mbps |
3回目 | 84.7Mbps | 20.7Mbps |
次の検証は、WiMAX+ボウルです。
今回は、100ショップで購入した小ぶりのボウルを使用しています。
3回の計測結果(ダウンロード速度)は、1回目:79.3Mbps、2回目:82.2Mbps、3回目:84.7Mbpsで、80Mbpsを超えるかなり速い速度までスピードアップする結果となりました。
検証(4)WiMAX+フライパン(ダイヤモンドコート) ⇒ 55.9Mbps

1回目 | 55.3Mbps | 20.3Mbps |
---|---|---|
2回目 | 55.9Mbps | 21Mbps |
3回目 | 52.7Mbps | 20.3Mbps |
3つ目の検証は、WiMAX+フライパン(ダイヤモンドコート)です。
3回の計測結果(ダウンロード速度)は、1回目:55.3Mbps、2回目:55.9Mbps、3回目:52.7Mbpsで、素の状態よりはスピードアップはしていますが、ここまで検証した鍋やフライパンほど速度は伸びない結果となりました。
検証(5)WiMAX+ザル ⇒ 66.9Mbps

1回目 | 64.7Mbps | 20.7Mbps |
---|---|---|
2回目 | 63.9Mbps | 21.9Mbps |
3回目 | 66.9Mbps | 21.2Mbps |
次の検証は、WiMAX+ザルです。
麺類などの湯きりにも使うザルでスピードアップができるか検証しています。
3回の計測結果(ダウンロード速度)は、1回目:64.7Mbps、2回目:63.9Mbps、3回目:66.9Mbpsで、ザルでもしっかりスピードアップができた結果となりました。
検証(6)WiMAX+炊飯器の釜(ダイヤモンドコート) ⇒ 107.5Mbps

1回目 | 97.8Mbps | 21.3Mbps |
---|---|---|
2回目 | 107.5Mbps | 21.4Mbps |
3回目 | 99.3Mbps | 16.5Mbps |
最後の検証は、WiMAX+炊飯器の釜(ダイヤモンドコート)です。
一般家庭で使われるものよりも大きい、10合釜を使用して検証しています。
3回の計測結果(ダウンロード速度)は、1回目:97.8Mbps、2回目:107.5Mbps、3回目:99.3Mbpsで、今回検証した調理器具で唯一100Mbpsを超えるスピードアップを達成しました。

WiMAX2+の速度が1番上がる調理器具は…?!
様々な調理器具で試した結果、WiMAX2+の速度は以下のような計測結果となりました。
素のWiMAX(WX04) | 32.2Mbps | 21.2Mbps |
---|---|---|
WiMAX+鍋 | 71.3Mbps ※121%アップ! |
21.7Mbps |
WiMAX+ボウル | 84.7Mbps ※163%アップ! |
21.4Mbps |
WiMAX+フライパン | 55.9Mbps ※73%アップ! |
21Mbps |
WiMAX+ザル | 66.9Mbps ※107%アップ! |
21.9Mbps |
WiMAX+炊飯器の釜 | 107.5Mbps ※203%アップ! |
21.4Mbps |
WiMAX2+を1番スピードアップさせられる調理器具は、炊飯器の釜!
今回の検証では、WiMAX2+を1番スピードアップさせられたのは、炊飯器の釜です。
炊飯器の釜をアンテナ代わりに使うことで、素のWiMAX2+(32.2Mbps)の3倍以上となる107.5Mbpsもの速度が出る結果となり、他の調理器具よりも圧倒的にスピードアップさせられました。

Panasonic製の炊飯器、PA187。
一応断っておくと、『炊飯器の釜を使えば絶対にスピードが上がる』ワケではなく、使う調理器具によっては、ボウルやフライパンなどの別の調理器具の方がスピードアップできる可能性もあります。
しかし、調理器具によってWiMAX2+の速度を上げられる可能性は高いので、「もっとWiMAX2+の速度を出したい」と考えている方は、怪我などに注意した上で試してみる価値はあるかもしれません。
アップロードについては、ほぼ変わらない
ちなみに、アップロードについては、素の状態でも調理器具を使った状態でもほとんどの速度に変化は見られず、21Mbps前後で頭打ちする結果となりました。
WiMAXのアップロード速度は、最大30Mbpsとなっているため、20Mbps以上も出ていれば十分速度は出ている状態とも言えますが、まったくと言っていいほど速度に変化はなかったため、調理器具を使ってもアップロードの速度は上げられないと思った方が良いでしょう。

WiMAX2+でしっかり速度を出すためのポイント
このページでは、調理器具を使ったWiMAX2+の速度アップを解説しました。
今回の検証では、鍋やフライパン、ボウルといった調理器具によってWiMAXのスピードが上がることが確認されましたが、調理器具によるスピードアップは別にUQ WiMAXが推奨しているワケではなく、また、確実にスピードが上がるかは定かではありません。
実際に調理器具を使ってスピードアップを試みても、思わぬ事故が起こる可能性もあるため、実際に試す場合は、くれぐれも怪我やルーターの破損などに注意しましょう。
また、調理器具を使わずとも、WiMAXの速度アップを狙う方法はあります。
WiMAXの速度アップ術(1):WiMAXルーターを窓際に置く
最も効果を感じやすいのが、WiMAX2+のルーターを窓際に置いてみることです。
WiMAX2+は、街の各所に設置されているアンテナから電波を拾って接続していますが、室内に入ると家の壁や家具に邪魔されて電波が弱くなり、速度が出づらくなります。

電波を拾いやすくなり、速度も出やすい。
そのため、WiMAX2+のルーターは、少しでも電波をつかみやすい窓際に置いた方が速度が出やすく、ほんの数メートルの差でも劇的な速度アップに期待できるでしょう。
WiMAXの速度アップ術(2):通信モードを変えてみる
2つ目の方法は、通信モードの変更です。
WiMAX2+には『ハイスピード』と『ハイスピードプラスエリア』、2つの通信モードがあり、ルーターの設定画面から変更できます。
2つの通信モードの違いは、LTE接続が使えるかどうかです。
WiMAX2+のみに接続 | |
WiMAX2+またはLTE回線に接続 |
通常時は、WiMAX2+のみに接続するハイスピードで問題なく使えますが、WiMAX2+の電波状況が悪かったり、思うように速度が出ない場合には、LTE通信も使えるハイスピードプラスエリアに変更した方が速度が出ることがあるのです。
ただし、ハイスピードプラスエリアは、有料オプションです。
利用した月は月額1,005円の利用料が発生する(3年契約の場合は無料)ため、通信モードの変更をする際はその点に注意が必要となるでしょう。
WiMAXの速度アップ術(3):UQコミュニケーションズに電波改善要望を出す
WiMAX2+を提供しているUQコミュニケーションズでは、WiMAX2+のエリア改善受付フォームを用意しています。
改善要望は、合計14問の質問に回答して出すアンケート形式です。
電波を改善してほしい場所の詳細な住所、電波状況、日付などを細かく入力するフォームとなっているため、しっかりとした改善対応に期待が持てるでしょう。

しっかりとしたエリア改善対応に期待したい。
もちろん、改善要望を出しても、すぐに電波状況が改善するワケではありません。
しかし、こういった改善要望を受け付けてくれるフォームがあれば、『WiMAX2+電波悪くて使い物にならない…』と不満を抱え込むような事態にはならず、改善に向けてアクションを起こすことができるでしょう。
●参考リンク:UQコミュニケーションズ|エリア改善要望受付フォーム
WiMAXの速度アップ術(4):機械が古い場合は、最新機種にアップグレード
4つ目は、最新機種へのアップグレードです。
WiMAXは、通常2~3年単位の契約となりますが、既定の契約期間を過ぎたら、引き続き使いたい場合でも一旦解約⇒再契約した方がお得と言えます。
なぜなら、再契約した際に最新機種に無料でアップグレードできるからです。



速度が出やすい最新機種をもらえる。
窓口にもよりますが、最新機種が無料になるキャンペーンを行っている窓口もあるため、そういったキャンペーンを利用すれば最新機種にアップグレードすることができます。
WiMAX2+の最新機種ならアンテナも高性能化しているため、しっかり電波をつかむことができ、結果的に旧機種の時よりも大幅な速度アップを狙うこともできるでしょう。
WiMAXをはじめとしたモバイルWi-Fi、ポケットWi-Fiの最新キャンペーンについては、別記事「【最新】モバイルWi-Fi(WiMAX)・ポケットWi-Fiのキャンペーン比較2021」でも解説しているので、興味のある方はあわせてご覧ください。

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