このサイトはアフィリエイト広告によって運営されています
【LANケーブル大百科】太さ・カテゴリ解説・絶対失敗しない選び方は?
LANケーブル次第で、ネット回線の速度は変わります。
どれも同じような見た目をしているLANケーブルですが、カテゴリやタイプ(太さや構造など)によって大きく性能が異なるため、しっかり速度を出したいなら適切なケーブルを使う必要があります。
このページでは、LANケーブルのカテゴリなどの解説、絶対に失敗しないLANケーブルの選び方のポイントを解説しました。
【LANケーブル大百科】太さ・カテゴリ解説
LANケーブルのカテゴリや太さについて解説しました。
LANケーブルのカテゴリを解説!
LANケーブルには、カテゴリ(Category)があります。
ここでは、現在一般的に出回っているLANケーブルのカテゴリをまとめました。
40Gbps | 40GBASE-T対応の最新規格。 速度・対ノイズ性能ともに高いが、高額。 |
|
10Gbps | 10GBASE-Tに対応。 CAT6系の対ノイズ性能を高めた規格。 |
|
10Gbps | 10GBASE-Tに対応。 6Eと6Aの性能はまったく同じ。 |
|
1Gbps | 1000BASE-Tに対応。 1Gbps以上の光回線にオススメ。 |
|
1Gbps | 1000BASE-Tに対応。 CAT5と名前は似ているが性能は全然違う。 |
|
100Mbps | 100BASE-TXに対応。 ADSL時代のちょっと古めな規格。 |
現在の最新規格はCAT8です。
速度は最大40Gbps、対応周波数も高いため、性能的には高性能と言えますが、実際問題CAT8のケーブルが絶対に必要になるワケではありません。
現在ある最速クラスのネット回線(例:NURO光10GsやauひかりXなどの10Gbps回線)でもCAT6Aであれば十分なので、必ずしも最新規格のLANケーブルが良いとは限らないでしょう。
【LANケーブルのカテゴリー確認方法】
LANケーブルのカテゴリは、ケーブル本体に印字されています。
まれに印字がない、擦れて消えてしまっていることもありますが、コントロールパネル>ネットワークとインターネット>ネットワークと共有センターでイーサネットのプロパティの速度が1Gbps以上の表示ならCAT5e以上のケーブルであることが確認できます。
LANケーブルの太さは3種類
LANケーブルは、うどんくらいのノーマルケーブル、おそばくらいの細型ケーブル、きしめんくらいの薄型ケーブルなど3種類あります。
うどんくらいの太さ。 耐久性や対ノイズ性は高いが、太いため取り回ししづらい。 |
|
そばくらいの太さ。 軽量で隙間や壁に這わせやすいが、耐久性などは高くない。 |
|
きしめんくらいの太さ。 ドアの隙間などにも通しやすいが、耐久性などは高くない。 |
太さ(形状)によって明確な速度に違いは出ません。
このページの「LANケーブルの太さ・長さは速さと関係ある?」でも書いている通り、LANケーブルの太さではなく、単線・より線の違いやネット回線の方が速度に影響を与えやすいです。
また、細い・薄い方が耐久性は低いですが、実際にすぐに壊れるワケではないため、自分が必要な用途に合わせて、それぞれの太さ(形状)のLANケーブルを選ぶのが良いでしょう。
絶対失敗しないLANケーブルの選び方は?
LANケーブルの購入で失敗しないための選び方、3つのポイントを解説しました。
(1)ケーブルのカテゴリは、CAT6AでOK
ここまで読んでいる方は、LANケーブルを選ぶ際のカテゴリが気になっているかもしれませんが、実際にLANケーブルを購入する際はCAT6AでOKです。
6Aより上位的な位置づけのCAT7/A、CAT8が気になる方もいるかもしれませんが、現在ある最大10Gbpsのネット回線(例:NURO光10GsやauひかりXなど)を使う場合でもスペック的にはカテゴリ6Aで十分使えます。
また、CAT7以上のケーブルは値段が高くなります。
速度はほぼ変わらないケーブルにお金を出すのはちょっともったいないので、現時点ではCAT6Aのケーブルを買っておけば失敗することはないでしょう。
(2)配線箇所に長さを合わせる
2つ目のポイントは『なるべく長さを合わせる』です。
LANケーブルは別に長くても速度は落ちません。
例えば50cmのケーブルで済むところを、100mのケーブルで繋いだとしてもまったくと言っていいほど速度が落ちることはないでしょう。
しかし、長すぎるLANケーブルは高額&邪魔です。
LANケーブルは長くなるほど高額になるため、無駄に長いケーブルを購入するのはちょっともったいないかもしれません。
また、長すぎると配線も難しくなって邪魔になり、何回も踏んだり動かすようなことがあると断線してしまうリスクも出てくるため、配線箇所に合わせた長さのLANケーブルを用意するのがオススメです。
(3)大手メーカー品を選ぶ
3つ目のポイントは、『大手メーカー品を選ぶ』です。
LANケーブルはどこのメーカーも似たような見た目なので、Amazonなどで検索して出てきた安いものを買ってしまいがちですが、名前も聞いたことがないような会社のLANケーブルは品質が悪かったりします。
大阪にある周辺機器メーカー。 無線LANをはじめとした通信機器全般に強い。 |
|
岡山の周辺機器メーカー。 販売しているLANケーブルは、すべて手作り。 |
|
無線LAN国内シェア1位のメーカー。 爪が折れないLANケーブルで特許を持っている。 |
例えば同じCAT6Aのケーブルでも、「よくわからないメーカーのは遅いけど、ELECOM製のはちゃんと速度出る!」といったこともありえるため、多少値段が高くても保証などもある大手メーカーの製品をオススメします。
速度を上げたいなら、ネット回線も超重要
また、ネットの速度を出すなら、回線も超重要です。
いくら良いLANケーブルを用意しても、肝心のネット回線が遅いと速度は出ません。
速度が速いネット回線については、別記事「【速度重視】回線速度が速いネット回線ベスト3!」で解説していますが、現在のところ以下のようなサービスがオススメです。
NURO光 |
速度:下り最大2Gbps 月額料金:5,200円 So-net提供、高速光回線。 無線LAN標準装備。 |
---|---|
auひかり |
最大速度:1Gbps 月額料金:戸:5,390円~、マ:4,180円~ KDDI提供、速度に定評のある光回線。 豪華キャンペーンで人気。 |
最大速度:1Gbps 月額料金:戸:5,720円、マ:4,180円 ソフトバンクが提供する光コラボ回線。 対応エリアが広く、IPv6で速度も出やすい。 |
本来は速いハズなのに速度が出ない…という場合にはLANケーブルを交換してみるのも良いですが、今よりも劇的に速度を上げたい場合はネット回線を見直しをオススメします。
LANケーブルに関するQ&A
LANケーブルに関する情報をQ&A方式でまとめました。
窓枠やドアの隙間を通せるLANケーブルはある?
最近は超薄いLANケーブルもあります。
ドアや窓を閉めた状態でも通せるような極薄LANケーブル(厳密にはアダプタ)も発売されているので、自宅内の環境によって必要な場合は利用してみるのが良いでしょう。
しかし、極薄LANケーブルは用途上、壊れやすいです。
いくら薄くても窓やドアの形状によっては挟んでしまうことになるため、気を付けていても徐々にダメージが蓄積されていき、最終的に断線する可能性もあるでしょう。
LANケーブルの色は、速さと関係ある?
LANケーブルの色は、速度と関係ありません。
水色、緑、赤、黄色(オレンジ)、白、黒…など様々な色のLANケーブルがありますが、「赤いLANケーブルは他より速いよ!」といったことは一切ありません。
また、端子がゴールドコーティングされているような製品もありますが、別にゴールドだからすごいワケではないので、端子も含めて自分が気に入った色のLANケーブルを使うのが良いでしょう。
LANケーブルの太さ・長さは速さと関係ある?
LANケーブルの太さ・長さは速さと関係ありません。
ただし、LANケーブルの線の形状には『単線』と『より線』の2種類があり、よりスピードを出したいなら単線のケーブルを選ぶのがオススメです。
中の配線が1本の銅線でできている。 ノイズに強く速度が出やすくなるが、ケーブルは固く曲げづらい。 |
|
中の配線が複数の銅線で構成されている。 単線に比べてノイズに弱いが、ケーブルは柔軟性がある。 |
単線のLANケーブルは、中の配線が1本の銅線で使われており物理的な凹凸がなく信号が滑らかに流れ、ノイズにも強いと言われています。
実際の太さ・長さは、単線とより線で違いはありませんが、中の配線方式によって速度に変化が出てくるケースもあるため、速度重視の方は気にしておくのがオススメです。
LANケーブルは高額なほどいい?速くなる?
高額なほど良いか…というとビミョーなところです。
例えばオーディオ機器メーカーのオーディオクエストからは、Ethernet Diamondなど75cmで8万円を超えるような超高額なLANケーブルも発売されています。
超高額なLANケーブルは、端子をシルバーコーティングしていたり、ノイズ除去装置がついていたりすることで超高額になりますが、Ethernet Diamondはあくまで『いい音で音楽を聴くため』のLANケーブルになるため、速度が出るワケではありません。
一般家庭で使うなら、1mで1,000円前後のLANケーブルで十分です。
また、速度を出したいのであれば、このページの「速度を上げたいなら、ネット回線も超重要」で解説したように、ネット回線を変えてしまうのが効果的です。
LANケーブルのUTPやSTPって何?
対ノイズ性を高めるシールドの有無を表す表記です。
UTP(Unshielded Twisted Pair)がシールドなし、STP(Shielded Twisted Pair)がシールドありのLANケーブルになります。
一般家庭で使う分には、別にUTPでも問題ありません。
ないよりあった方が…と思われがちですが、シールドのありなしによって劇的に速度が変わるほど体感できるかビミョーなところなので、購入する際はあまり気にしなくても良いでしょう。
LANケーブルは自作可能?自作の方が安い?
自作可能です。
配線と端子、専用工具さえあれば、比較的簡単に作れます。
ただし、一般家庭なら必要な分を買ってしまった方が安いので、自作をするメリットは自分の好きな長さのケーブルをたくさん作れるくらいしかメリットがありません。
特殊な事情があって「LANケーブル100本必要」という場合なら自作の方が安く済むかもしれませんが、作成の手間などを考えると購入してしまった方が良い場合も多いでしょう。
●参考リンク:CAT6Aケーブル自作-サンワサプライ
まとめ:【LANケーブル大百科】
このページでは、ネット接続する際には欠かせない、LANケーブルのカテゴリや3種類の太さ、絶対に失敗しない選び方のポイントなどを解説しました。
LANケーブルは、ピンキリです。
安く売っていても、製品によっては品質が悪くあまり速度が出ない…というケースもあるため、自宅に引いているネット回線に合わせたLANケーブル選びが重要です。
現在ある最速クラスの光回線(NURO光10GsやauひかりXなど)までなら、CAT6AのLANケーブルでも十分なので、CAT7やCAT8のケーブルは(ホントは)必要ありません。
もちろん、「1番良いカテゴリーのにしたい!」という人はCAT7以上のLANケーブルを選ぶのもアリですが、実際に高いカテゴリの製品にしても速度に大きな違いは出ないでしょう。
●関連オススメ記事
無線(Wi-Fi)主体で使うなら、LANケーブルは買わなくても良いかも…
もしも無線LAN主体で使う予定なら、LANケーブルは買わなくても良いかもしれません。
別記事「回線速度をフル活用できる無線(Wi-Fi)ルーター、3つの条件!」でも解説している通り、最近の無線LANは速度・安定性ともに上がってきています。
そのため、よっぽど速度重視でない限りは、配線に手間のかかる有線ではなく、無線接続の方が配線に手間もかからずラクに設定できるでしょう。
●関連オススメ記事